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トップ争いの中で感じた“ホーム”の暖かさ

最後まで優勝争いにからむ戦いをしよう――それが、シニアオープンに向けた私の決意でした。もちろん優勝がいちばんの目標ですが、ただ勝つよりも「ホールアウトするまでメンバーさんに楽しんでもらえるようなプレイをしたい」という思いが強かったですね。 初日トップに立って最後までトップ争いを続け2位で終わりましたから、その目的は達したと思いますが、それもみなさんの応援があったからこそです。

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ホームコースでのトーナメントはプレッシャーがかかるというプロもいますが、私は感じませんでした。
4日間を通して、ずっと家族的な雰囲気がありましたからね。仮にミスをしても「なにやってるんだ」といった厳しい声はほとんどなく、「次はがんばれ」といった空気に満ちていました。ひとことでいうなら、まさにホームコースの暖かさ。私は特にシニアの年齢になってから、「まわりのみなさんにゴルフをさせていただいている」という思いがとても強いのですが、今回のシニアオープンを通じて改めて感謝の気持ちがわき上がってきました。最終日にホールアウトしたあと、みなさんにていねいにお辞儀をしたのは、そんな気持ちが自然に動作に表れたのだと思います。

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ラッキーはなく真の実力が問われるコース

シニアオープンを通じて改めて、鳴尾はラッキー・アンラッキーがないコースだと痛感しました。確率が50%の位置を狙うより、70%のところを狙って打った方が良いスコアになる。「ちょっと危険だが、攻め方を変えよう」などと欲を出すと、まず裏目に出るんですよ。
優勝された倉本昌弘プロはそうした判断が的確で速い。確率の高い方向を、迷いなくすぐに選べるその才能は、プロゴルファーの中でも群を抜いていると思います。だから、何よりも確実さが問われる鳴尾には向いているんですよ。倉本プロは初日こそ出遅れましたけれど、それが闘争心に火をつけたところもあるのでしょう。どんどん調子を上げて、最後は見事に逃げ切られたと思います。

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私自身のプレイを振り返ると、2日目の7番でパーパットを外しましたが、あれが入っていたら、たぶん4日間アンダーパーで終わったと思います。そこまで3アンダーでしたが、いい流れを止めてしまいました。
コースセッティングは、スタート前に想像していたよりはやさしい印象でしたが、優勝スコアがオーバーパーだったということからも、やはり難しかったと言えるでしょう。羽川豊プロは「最高に面白かった。だけど疲れたー」と言っていましたよ(笑)

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技術を発見する機会として

羽川プロをはじめ、鳴尾を評価する声は多かったですね。湯原信光プロは「自分がアマチュアだったら、ここのメンバーになる」と言っていましたが、それは鳴尾が、ボールをコントロールしたりスピン量を考えたりという、工夫を考えているゴルファーにとっては、最高の舞台だからだと思います。
その舞台をつくっているのは、やはりコース設計の妙と高麗のグリーンでしょう。シニアオープンの当日は雨だったので、キャプテンやキーパーが狙っていた“すべるような高麗グリーン”にはなりませんでしたが、小さくて芝目の効いたグリーンでのアプローチとパッティングの技術が要求されます。

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ベントなら球の転がりはあまり気にせずラインを出すことだけを考えればいいのですが、高麗はパットが球のシンに当たっているかどうかがすごく影響します。特にのぼりやきれるラインを狙うときは、シンを捉えて強めに打たないとまず入らない。近年は、プロもアマチュアも「飛ばす」ことを重視する傾向が強いのですが、知恵を使った攻めや繊細な技術にこそゴルフ本来の魅力がある。それが分かっている人にとって、鳴尾は最高の舞台なんです。

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今も世界に誇れる80年前の意志

今回のシニアオープンは、高麗芝の良さを見直す大きなきっかけになると思いますし、そうなることを強く期待しています。
日本には「オーガスタと同じでなければ」と考える人が多いのか、ベント礼賛の風潮が強い。でも、アメリカで長く暮らしヨーロッパも回った私の経験からすれば、地域が違えば気候が違うし、気候が違えば芝が違うのは当たり前のことです。オーガスタをグローバル・スタンダードのように捉えているのは日本人だけじゃないでしょうか。

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昨年の猛暑で、九州などのコースではベントがずいぶんやられてしまい「やはり日本には高麗がふさわしいのでは」と考える人が徐々に増えてきたように思います。実際、鳴尾ほどスピードが出る高麗なら、ベントにする必要はありません。佐藤キーパーに聞いたところ、最高で14フィート出るそうです。それでは、みなさんゴルフにならないと思いますが(笑)大事なのは、それだけのスピードも出せるし、芝目の効いた状態にもできるということ。春先の目が出てきたときと同じ長さでも、秋に目が弱くなると読み方が変わってくるというのも大きな魅力だと思います。

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一人のゴルファーとして、ここでゴルフを楽しみ続けたい

四季折々の変化を楽しむこと、細やかな技術、工夫に喜びを見いだすこと――それは約80年前にコースが設計されたとき意図されたことだと思います。社員(メンバー)の方々は、そのコース開設当初の志を尊重し、コースレイアウトをほとんど変えずに受け継いでいらっしゃる。そして、単に守り受け継ぐだけでなく、存分に楽しんでいらっしゃる。それは本当に素晴らしいことだと思います。
さきほど、シニアオープンが高麗芝の良さを見直すきっかけになる、と言いましたが、さらに大きく言えば、これほど素晴らしいコースがあることを日本に、さらには世界に知らしめる契機にもなると思います。

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話がちょっとおおげさかもしれませんけど、日本という国、日本人という人々は、世界に誇れるものをいっぱい持っているのに、なぜ何かにつけてアメリカなど外国の真似をしようとするのか、さっぱりわかりません。
鳴尾は決して広くはないしギャラリーもたくさん入りませんから、正直言ってトーナメント向きのコースではありません。しかし、ゴルフ本来の魅力を堪能する上で、これだけ見事なコースは他にないと思います。オーガスタがどうのという前に、日本のゴルフ関係者は、日本に鳴尾という素晴らしいコースがあることを知ってほしい。そして誇りに思ってほしいと思います。

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鳴尾の社員のみなさんには、これからもぜひこのコースとクラブライフの魅力を守り続けていただきたいと思っています。
さきほど湯原プロの「アマチュアなら鳴尾のメンバーになりたい」という言葉を紹介しましたけど、その思いはもちろん私も同じ。みなさんが本当に楽しそうにプレイしてらっしゃるのを見るのが、そして70歳80歳を過ぎても腕を上げておられる方を見るのが楽しくて仕方がないんです。

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こういうことを言うとプロゴルファー失格と言われるかもしれませんが、私は「プロゴルフ」は好きではありません。毎週あちこち移動しながら、ひたすらトレーニングと競技を繰り返す――仕事ですからやるべきことはもちろんやりますけど「プロゴルフ」は決して楽しくはありません。でも「ゴルフ」は、ものすごく好きで楽しいんですよ。
だから私の本心は、プロ仲間より、鳴尾の社員のみなさんに近い。ぜひ、これからもみなさんの仲間の一人として、このコースで「ゴルフ」を楽しみたいと願っています。

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